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【2026年最新】南海トラフ地震に備える7つの対策|元消防士が教える今日からできること

2026 4/10
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南海トラフ地震に今日からできる備え – 防災NAVI

元消防士で防災士の石川です。消防現場で20年間、数多くの災害を経験してきました。その経験から言えるのは、南海トラフ地震は必ず来るということです。

「備えあれば憂いなし」とよく言いますが、実際に何をすればいいのか分からない方も多いと思います。今回は、南海トラフ地震に備えて今日からできる具体的な対策を7つご紹介します。

2024年8月に初めて南海トラフ地震の臨時情報が発表されたことを受け、多くの方が防災への関心を高めています。でも、関心があるだけでは命は守れません。今すぐ行動を起こしましょう。


目次

南海トラフ地震はいつ来る?最新の発生確率

政府の地震調査研究推進本部によると、今後30年以内に南海トラフ地震が発生する確率は70~80%です。これは「来るか来ないか」ではなく、もはや「いつ来るか」の問題になっています。

私が消防士として働いていた頃から、この確率は年々上がってきました。現在の70~80%という数字は、科学的根拠に基づいた非常に高い確率です。明日来てもおかしくない状況だと理解してください。

南海トラフ地震の被害想定 死者32万人 全壊238万棟

想定される被害の規模
• 最大死者数:約32万人
• 全壊・焼失建物:約238万棟
• 経済被害:約220兆円
これは東日本大震災の約10倍の規模です。

熊本地震で被害を受けた熊本城
▲ 2016年熊本地震で倒壊した熊本城の石垣

出典:ぱくたそ(フリー素材)

特に注目したいのは、2024年8月8日に発生した日向灘地震(M7.1)です。この地震を受けて、気象庁は初めて南海トラフ地震臨時情報を発表しました。これは南海トラフ地震への警戒レベルが一段階上がったことを意味します。

南海トラフ地震の対象地域は、静岡県から宮崎県にかけての太平洋沿岸部です。しかし、影響は西日本全域、さらには関東地方にまで及ぶと予想されています。直接的な被害がない地域でも、物流の停止や電力不足などの間接的な影響を受けるでしょう。

東海地震、東南海地震、南海地震が連動して発生する可能性が高く、震度6弱以上の揺れが約10分間続くと予想されています。津波の高さは最大34メートルに達する可能性があり、到達時間は早い地域で2~3分です。


今日からできる7つの備え

ここからは、消防士時代の経験と防災士の知識を基に、本当に役立つ備えをお伝えします。どれも今日から始められるものばかりです。優先度の高いものから順番に紹介していきます。

1. 水と食料を3日分(できれば7日分)備蓄する

水は1人1日3リットルが基本です。4人家族なら1日12リットル、3日分で36リットル必要になります。2リットルのペットボトル18本と考えると、意外と量が多いことが分かります。

備蓄用のミネラルウォーター
▲ 1人1日3リットルの水を備蓄
家族4人の最低備蓄量

消防士時代、被災地支援に入った際に必ず聞いたのが「水がない」という声でした。飲料水だけでなく、歯磨きや手洗い、簡単な調理にも水は必要です。多めに備蓄しておいて損はありません。

備蓄のポイント
• 水:1人1日3リットル×家族の人数×7日分
• 食料:最低9食/人(朝昼夕×3日分)
• 賞味期限は定期的にチェック
• 普段食べているものを多めに買う「ローリングストック」がおすすめ

食料については、最低でも1人9食分(3日×3食)を用意してください。理想は7日分ですが、まずは3日分から始めましょう。缶詰、レトルト食品、インスタント麺、お米などが基本です。

特におすすめしたいのは、普段から食べ慣れているものを多めに買っておく「ローリングストック」という方法です。古いものから消費して、新しいものを補充していけば、賞味期限切れの心配もありません。

アルファ米やフリーズドライ食品は軽くて保存がきくため、非常食として優秀です。非常食おすすめランキングでは、味や栄養バランスを考慮した商品を詳しく紹介しているので、参考にしてください。

2. 家具の転倒防止をする

災害時に空になったスーパーの棚
▲ 災害後、スーパーの棚はすぐに空になります

出典:ぱくたそ(フリー素材)

阪神・淡路大震災では、亡くなった方の77%が建物や家具の下敷きになった圧死

阪神大震災の死因割合
でした。つまり、家具の固定ができていれば、多くの命を救えたということです。

私が現場で見てきた中でも、家具の転倒による怪我は非常に多く、救助活動の妨げにもなります。特に就寝中に地震が起きた場合、逃げる間もなく家具の下敷きになってしまう可能性があります。

最強の固定方法
• 突っ張り棒(天井との間に設置)
• L字金具(壁にネジで固定)
• この二重固定が最も効果的
• 重心を下げるため、重いものは下段に収納

家具固定で最も効果的なのは、突っ張り棒とL字金具の二重固定です。突っ張り棒だけでは横揺れに弱く、L字金具だけでは縦揺れで浮き上がる可能性があります。両方を組み合わせることで、あらゆる方向の揺れに対応できます。

冷蔵庫、食器棚、本棚、テレビなど、倒れると危険なものから優先的に固定してください。寝室の家具は特に重要です。また、重いものを上段に置かず、重心を下げることも転倒防止に効果があります。

賃貸住宅で壁に穴を開けられない場合は、粘着マットや突っ張り棒だけでも効果があります。完璧でなくても、何もしないよりはずっと安全です。

3. 避難場所と避難経路を家族で確認する

ヘルメットを被った防災対応
▲ 地震発生時はまず身を守る行動を

出典:ぱくたそ(フリー素材)

いざという時にバラバラに避難して家族と連絡が取れなくなることがよくあります。事前に避難場所と経路を家族全員で確認し、集合場所を決めておくことが重要です。

まずは自治体が発行するハザードマップを確認してください。津波浸水予想区域、土砂災害警戒区域、河川氾濫想定区域などが色分けされています。これらの危険区域を避けた安全な避難経路を複数考えておきましょう。

避難場所の種類を理解する
• 一時避難場所:近所の公園など、とりあえず身を寄せる場所
• 広域避難場所:大規模火災から身を守る広いスペース
• 避難所:数日間の避難生活を送る学校や公民館
それぞれの場所と役割を家族で共有しておきましょう。

避難経路は最低でも2つ以上考えておいてください。1つの道が使えなくなった時の代替ルートが必要だからです。実際に歩いてみて、危険な場所(ブロック塀、古い建物、がけ地など)がないかチェックしましょう。

家族の集合場所は、自宅近く、学校や職場近く、避難所の3か所を決めておくのがおすすめです。災害の規模や時間帯によって、どこに避難するかが変わるからです。

小さなお子さんがいる家庭では、保育園や学校の引き取りルールも確認しておきましょう。どの程度の災害で迎えに行くべきか、引き取り方法はどうなっているかを事前に把握することが大切です。

4. 持ち出し袋を玄関に置く

緊急時にサッと持ち出せるよう、非常持ち出し袋は玄関近くに置くのがベストです。寝室に置く人もいますが、家具が倒れてふさがれてしまう可能性があります。

持ち出し袋の重さは、男性で15kg、女性で10kg程度が限界です。それ以上重いと、避難時に体力を消耗してしまいます。必要最低限のものに絞って準備してください。

持ち出し袋の中身(優先度順)
1. 懐中電灯・電池
2. 携帯ラジオ
3. 救急用品
4. 食料(3日分)
5. 飲料水(500ml×6本程度)
6. 衣類・下着
7. 現金・通帳のコピー
8. 常備薬
9. マスク・軍手

懐中電灯は手で持つタイプではなく、ヘッドライトがおすすめです。両手が空くので、避難や作業がしやすくなります。電池は多めに用意し、定期的に動作確認をしてください。

携帯ラジオは情報収集に欠かせません。スマホの電池が切れても、ラジオがあれば最新情報を得られます。手回し充電式なら電池切れの心配もありません。

現金は小銭を多めに用意してください。停電でATMが使えない、お釣りがもらえない状況が想定されます。1万円札よりも千円札や小銭の方が実用的です。

家族の人数分の袋を用意するか、1つの大きな袋に全員分をまとめるかは家庭の事情に合わせて決めてください。小さなお子さんがいる場合は、おむつやミルクも忘れずに入れておきましょう。

5. スマホに防災アプリを入れる

モバイルバッテリーでスマホを充電
▲ モバイルバッテリーは災害時の生命線

出典:ぱくたそ(フリー素材)

災害時にはテレビが見られない、新聞が届かない状況になります。スマホの防災アプリは命綱と考えて、必ずインストールしておいてください。

特におすすめしたいのは「Yahoo!防災速報」と「NHKニュース・防災」の2つです。どちらも無料で使えて、信頼性の高い情報を提供してくれます。

必須の防災アプリ
• Yahoo!防災速報:地震、津波、気象警報をプッシュ通知
• NHKニュース・防災:ライフライン情報、避難所情報
• Safety tips:外国人向けだが多言語対応で分かりやすい
• 自治体の防災アプリ:地域特有の情報が得られる

Yahoo!防災速報では、現在地だけでなく、家族がいる場所も登録できます。職場、学校、実家など、気になる場所の情報も同時に受け取れるので非常に便利です。

アプリをインストールしたら、プッシュ通知をオンにしておいてください。また、定期的にアプリを起動して、正常に動作するか確認しましょう。いざという時に使えなかったら意味がありません。

スマホの充電も重要な課題です。モバイルバッテリーを常に持ち歩く、手回し充電器を用意するなど、電力確保の方法も考えておいてください。車のシガーソケットから充電できるケーブルも役立ちます。

6. 保険の見直しをする

地震保険の加入率

意外と見落とされがちですが、地震保険の加入率は全国でわずか約35%です。火災保険に入っているから大丈夫と思っている方も多いのですが、火災保険では地震による損害は補償されません。

消防士時代、火災現場で「地震が原因の火災は火災保険が使えない」ことを初めて知って驚く被災者の方を何度も見てきました。地震保険は火災保険とセットでしか加入できないので、まずは現在の契約内容を確認してください。

地震保険の重要ポイント
• 火災保険だけでは地震による損害は補償されない
• 地震保険の保険金額は火災保険の30~50%
• 保険料は地域によって大きく異なる
• 政府と民間の共同運営なので、どの保険会社でも保険料は同じ

地震保険の補償額は火災保険の30~50%の範囲で設定できます。建物2,000万円の火災保険に入っていれば、地震保険は最大1,000万円まで加入可能です。全損状態でも保険金で完全に建て直すのは難しいですが、生活再建の大きな助けになります。

保険料は建物の構造と所在地によって決まります。木造住宅より鉄筋コンクリート造の方が安く、地震リスクの高い地域ほど高くなります。南海トラフ地震の想定震源域では保険料が高めに設定されていますが、それでも加入しておく価値は十分にあります。

生命保険についても見直しをおすすめします。災害時の死亡・高度障害に対する保障が十分かどうか、家族の生活費をカバーできるかを確認してください。また、医療保険で災害による怪我が補償されるかも重要なポイントです。

7. 家族との連絡方法を決めておく

スマートフォンで情報確認
▲ 災害時の情報収集にスマホは必須

出典:ぱくたそ(フリー素材)

大規模災害が発生すると、携帯電話がつながりにくくなります。東日本大震災では、音声通話の規制により通話成功率が5~10%まで低下しました。事前に連絡手段を複数確保しておくことが重要です。

災害用伝言ダイヤル「171」は、災害時に優先的に利用できる音声メッセージサービスです。使い方は簡単で、「171」をダイヤルして、ガイダンスに従って操作するだけです。

災害用伝言ダイヤル171の使い方
【録音】171 → 1 → 自宅の電話番号 → メッセージ録音
【再生】171 → 2 → 自宅の電話番号 → メッセージ再生
※携帯電話からでも利用可能
※毎月1日と15日に体験利用できるので練習を

LINEやTwitterなどのSNSも連絡手段として有効です。音声通話がダメでも、テキストメッセージなら送れる場合があります。家族でLINEグループを作っておく、Twitterで安否情報を発信するアカウントを決めておくなど、複数の連絡手段を準備してください。

遠方の親戚を「災害時伝言板」として活用する方法もあります。被災地域外の連絡先を決めておき、家族全員がその人に安否を連絡するのです。被災地域内での通話は困難でも、県外への通話は比較的つながりやすいからです。

学校や職場の緊急連絡網も確認しておきましょう。子供の引き取り方法、出社の可否判断など、組織としてのルールを把握することで、混乱を避けることができます。


避難生活で本当に困ること(実体験)

私は消防士として、阪神・淡路大震災、新潟県中越地震、熊本地震などの被災地支援に派遣されました。その経験から、避難生活で本当に困ることをお伝えします。教科書には載っていない、現場で見てきたリアルな問題です。

最も深刻なのはトイレ問題です。水道が止まると、水洗トイレが使えなくなります。避難所のトイレは長蛇の列ができ、衛生状態も悪化します。我慢した結果、エコノミークラス症候群や脱水症状を起こす方も少なくありません。

トイレ問題への備え
• 携帯トイレを最低20回分用意
• 大きめのポリ袋とトイレットペーパー
• 除菌ウェットティッシュ
• 水を使わないシャンプー
これらは避難所でも自宅避難でも必要です。

水が出ない生活も想像以上に大変です。飲み水だけでなく、手洗い、歯磨き、体を拭く、洗濯など、普段何気なく使っている水がすべて制限されます。ウェットティッシュや除菌ジェルが大活躍するので、多めに備蓄しておいてください。

情報が入らない不安も深刻な問題です。家族の安否、余震の予測、ライフラインの復旧見通しなど、知りたい情報が得られないストレスは計り知れません。ラジオ、スマホ、近所の人とのコミュニケーションなど、複数の情報源を確保することが心の安定につながります。

避難所生活では、プライバシーがほとんどありません。着替え、授乳、体調不良など、人に見られたくない場面でも人目につく環境です。簡易的な間仕切りや着替え用のポンチョなどがあると、精神的な負担を軽減できます。

食事の問題も深刻です。避難所では炭水化物中心の食事になりがちで、野菜不足、栄養の偏りが起こります。高齢者や持病のある方は、食事制限に対応した食料を自分で用意する必要があります。

意外と困るのが、現金不足です。ATMが使えない、クレジットカードの端末が動かない状況では、現金しか使えません。特に小銭が不足するので、日頃から千円札や小銭を多めに持つ習慣をつけておくことをおすすめします。

子供やペットがいる家庭では、さらに問題が複雑になります。子供は環境の変化でストレスを感じやすく、夜泣きや体調不良を起こすことがあります。ペットは多くの避難所で受け入れてもらえないため、事前にペット同伴可能な避難所を調べておく必要があります。


まとめ:今すぐチェックしよう7つの備え

南海トラフ地震は必ず来ます。大切なのは、恐れるのではなく、正しく備えることです。今回紹介した7つの対策を、ぜひ今日から始めてください。

消防士として多くの災害現場を見てきた経験から言えるのは、備えがあった家庭とそうでない家庭では、被災後の生活に雲泥の差が出るということです。命を守るだけでなく、その後の生活再建のためにも、事前の備えが重要です。

防災チェックリスト – 今すぐ確認しよう

  • 水と食料を3日分(できれば7日分)備蓄している
  • 家具の転倒防止対策をしている
  • 避難場所と避難経路を家族で確認している
  • 持ち出し袋を玄関に置いている
  • スマホに防災アプリをインストールしている
  • 地震保険に加入している
  • 家族との連絡方法を決めている

すべてを一度にやる必要はありません。まずは今日、水のペットボトルを買って帰る。明日は家具の固定グッズを買いに行く。来週末に家族で避難経路を歩いてみる。このように、少しずつでも確実に進めていくことが大切です。

特に優先してほしいのは、家具の固定と水・食料の備蓄です。これができているだけで、生存率は格段に上がります。お金をかけなくても工夫次第でできることもたくさんあります。

地域の防災訓練があれば、ぜひ参加してください。知識と実践は違います。実際に体を動かして覚えた経験は、緊急時に必ず役立ちます。また、近所の方との顔見知りになることで、災害時の助け合いにもつながります。

防災は「やって当たり前」「やらないと危険」というものではありません。家族を守るための愛情表現だと考えてください。大切な人たちと一緒に備えることで、絆もより深まるはずです。

南海トラフ地震は必ず来ますが、正しい備えがあれば必ず乗り越えられます。今日から、できることから始めましょう。あなたと家族の命を守れるのは、あなた自身の行動だけです。

災害対策
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この記事を書いた人

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元消防士で防災士の石川です。
自然災害や人的災害に備える「防災対策」のプロでもあります。
私たちは“すべての人に、安心と備えを”という理念のもと、個人・法人・自治体に向けた防災用品の提供、避難訓練プログラム、防災コンサルティングなどを通じて、災害時に命と暮らしを守る支援を行っています。
南海トラフ地震や首都直下型地震のリスクが高まる中、ただ「備える」だけでは足りません。
“今すぐに行動できる防災”をキーワードに、現実的で実行しやすい対策を一人ひとりにお届けします。

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