
災害時の防災グッズとして役立つクッションのおすすめの選び方を防災士が解説
災害時、私たちは食料やライトといった命を守るアイテムに意識が向きがちです。
しかし避難所や車中泊での生活は、私たちが想像する以上に『体に負担がかかる環境』です。
実際に過去の震災でも、
「床が硬くて眠れない」
「腰やお尻が痛くて立ち上がれない」
「寒さやむくみで体調を崩した」
など、多くの声が寄せられました。
特に問題となるのが、長時間同じ姿勢で過ごすことによる血流の悪化。
これは「エコノミークラス症候群(深部静脈血栓症)」という、命に関わるリスクにもつながります。
実際、2016年の熊本地震では、車中泊中にこの症状を発症し亡くなられた方もいました。
こうした被害を未然に防ぐために注目されているのが、防災用のクッション類です。
「ちょっとしたクッションなんて…」と思われがちですが、痛みや冷え、血栓の予防、そして心の安定にまでつながる、とても大切な備えなのです。
今回は、避難所・車中泊・在宅避難にも役立つ
「防災クッションのおすすめ5選」を、防災士の視点からご紹介します。
2. 防災士が選んだ!防災クッションおすすめ5選
■座面低反発クッション
尾てい骨の負担をやわらげ、床に長時間座っても疲れにくい構造。コンパクトでリュックにも入り、避難所や車中泊で活躍します。
✅ 尾てい骨を守るU型設計
✅ 軽量&持ち運びしやすい
✅ 床座り・仮眠時にも便利
⭐おすすめ度:★★★★★
👉 商品ページを見る
■ランバーサポート
腰にフィットする立体構造で長時間座っても疲れにくく、椅子や車のシートに取り付けるだけで姿勢をしっかりサポートしてくれます。
✅ 腰をしっかり支える形状
✅ 車にも装着できるゴムバンド付き
✅ 姿勢改善・腰痛予防に効果的
⭐おすすめ度:★★★★☆
👉 商品ページを見る
■フットレスト
足を少し高く保つことで血流を促進し、むくみやエコノミー症候群の予防に。断熱性があり、床の冷たさ対策としても使えます。
✅ むくみ・血流ケアに効果
✅ 底冷えを防ぐ断熱性あり
✅ 軽くて持ち運びしやすい
⭐おすすめ度:★★★★★
👉 商品ページを見る
■ネックピロー
やわらかくフィットする形状で首・肩への負担を軽減。仮眠や車中泊、避難所での就寝時にも使える汎用性の高いリラックスグッズ。
✅ 首や肩の疲れを和らげる
✅ 仮眠・休憩にぴったり
✅ 女性・子どもにも使いやすい
⭐おすすめ度:★★★★☆
👉 商品ページを見る
■テーブル付シートホルダー
車の背面に設置できる収納&背当て補助アイテム。避難時の小物整理や、車中泊の姿勢サポートとしても活用できます。
✅ 車内小物をすっきり収納
✅ 軽い腰当て代わりにも
✅ 車中泊の快適性アップに
⭐おすすめ度:★★★☆☆
👉 商品ページを見る
3. 防災クッションの選び方|チェックポイントはこの3つ!
✅ 持ち運びやすいサイズ・重さを選ぶ
避難時には荷物を最小限にする必要があります。
リュックに入らない大きさや、片手で持てない重さのクッションは、いざというときに邪魔になることも。
災害用としては、軽量&コンパクトで収納しやすいタイプが理想です。

どんなに良い機能があっても、避難時に持ち出せないなら意味がありません。迷ったら“片手で持てるか”を基準にすると選びやすいですよ。
✅ 支えたい体の部位に合った形状を選ぶ
クッションと一口に言っても、首・腰・お尻・足など、サポートする部位によって効果は異なります。
たとえば腰痛が気になる人はランバーサポート、長時間座る避難所ではU型クッションが有効です。

“どこが一番しんどくなるか”をイメージして選ぶと失敗しません。避難が長引くほど、小さな体の不調が大きなストレスになります。
✅ 日常生活でも使えるタイプを選ぶ
防災用品は“非常時だけ使うもの”という考えをやめましょう。
普段からデスクワークや車移動で使えるものを選んでおけば、使い慣れた状態で本番を迎えられます。

しまい込まず、普段から使う”のが本当の備えです。生活の延長で使えるものは、防災初心者にも取り入れやすいですよ。
防災クッションのおすすめ活用法まとめ|今すぐできる命を守る備え

防災というと保存食やライトが注目されがちですが、「快適性」も心と体の健康を守るために欠かせない備えのひとつです。
とくにクッション類は、腰痛・冷え・むくみ・エコノミー症候群といった隠れた健康リスクを防ぐために大きな役割を果たします。
今回ご紹介した防災クッションのおすすめ5選は、避難所や車中泊、在宅避難などさまざまな場面で活躍するアイテムで日常生活にも取り入れやすいので、“使いながら備える”習慣を今日から始めてみてください。