
災害時に愛するペットを守る!ペット用防災グッズのおすすめの選び方を防災士が解説
災害時、人間だけでなくペットの命も守ることができるか――
これは近年、避難生活で最も課題となっているテーマのひとつです。
実際に東日本大震災や熊本地震では、「避難所にペットを連れて入れなかった」「フードが手に入らなかった」「ケージがなくて一緒にいられなかった」などの深刻なトラブルが多数報告されました。
多くの方が、「ペットは家族」と考えています。
しかし、“人と同じようには避難できない”のが現実。鳴き声・におい・ストレス反応など、ペットにも“避難生活の壁”が存在します。
そんな時に備えておきたいのが、ペット用の防災グッズ。
今回は、犬や猫などの伴侶動物と一緒に避難するために本当に必要なペット用防災グッズおすすめ5選を、防災士の視点からご紹介します。
2. 防災士が選んだ!防災用ペット用品おすすめ5選
■ペットスリング
抱っこができて両手が空くスリング型キャリー。移動中も安心感を与えられ、避難先でも周囲に配慮しながら行動できます。
✅ 小型犬・猫にぴったりのサイズ感
✅ 肩への負担が少ないクロス設計
✅ 飼い主との密着でペットも安心
⭐おすすめ度:★★★★★
👉 商品ページを見る
■折り畳み式ソフトケージ

避難所や車中泊でも使用できる簡易ケージ。軽量でコンパクトにたため、室内でも屋外でも活用可能。
✅ 通気性のあるメッシュ構造
✅ コンパクトに収納できて持ち運び楽
✅ トイレやご飯スペースも確保できる
⭐おすすめ度:★★★★☆
👉 商品ページを見る
■ペット用保存食

非常時でもしっかり栄養を取れる長期保存フード。水なしで食べられ、アレルギーにも配慮された国産タイプが人気です。
✅ 長期保存でローリングストックに最適
✅ 食べ慣れた味に近い風味設計
✅ 開封後も少し保存可能なチャック付き
⭐おすすめ度:★★★★☆
👉 商品ページを見る
■携帯型給水ボトル(折りたたみ皿付き)

散歩中にも使える人気の水ボトル。避難時でも簡単に水分補給でき、ボトルと器が一体になっていて荷物を減らせます。
✅ 片手でサッと水が出せる構造
✅ 飲み皿が一体型で忘れ物防止に
✅ カラビナ付きでバッグに吊るせる
⭐おすすめ度:★★★★★
👉 商品ページを見る
■ペット用マナーパッド・シーツセット

避難所や車内など、トイレ環境が不安定なときに必須。臭い対策や衛生保持のためにも多めに用意しておきましょう。
✅ 吸収力が高く漏れにくい
✅ 消臭&抗菌タイプで衛生的
✅ サイズ展開が豊富で使いやすい
⭐おすすめ度:★★★★☆
👉 商品ページを見る
3. ペット用防災グッズの選び方|チェックポイントはこの3つ!
✅ 移動手段を確保できるか
災害時、ペットとの避難で最初に直面するのが「どうやって一緒に移動するか」です。
特に地震や火災などでパニック状態にあるペットは、リードだけでは暴れて逃げたり、飼い主にしがみついて離れなかったりするケースが非常に多く報告されています。
そのため、抱っこできるスリングタイプや、通気性のある軽量ケージ・キャリーなど、“安全にかつ落ち着いて移動できる手段”の確保が第一歩です。
ペットが“守られている”と感じられる状態でいられることが、避難中のストレスを最小限に抑えるカギになります。
また、自治体によってはペット同伴避難の際に「ケージに入れることが条件」とされている場所もありますので、事前に確認と準備が必要です。

移動手段は“選ぶ”のではなく“備えておく”もの。普段からスリングやケージに慣れさせておくことで、災害時の混乱を大きく減らせます。
✅ 食事・水分の備えがあるか
災害時は物流がストップするため、ペットフードや給水アイテムの確保が非常に難しくなります。
実際、避難生活中に「近所のスーパーで人間の食料は何とか手に入ったけれど、ペット用のご飯がなかった」という声は数多く寄せられています。
さらに、突然知らない場所に避難することで、ペットの食欲が落ちたり、胃腸が敏感になったりすることもあります。
そのため、普段から食べ慣れているタイプの保存食を用意しておくことが安心につながります。
水分補給も重要で、特に暑い時期は脱水症状を起こしやすくなります。給水ボトルと一体型の飲み皿があれば、どこでもすぐ水分補給できて便利です。

非常時こそ「いつものごはん」が最大の安心材料。保存期間が長く、食べ慣れているものを選び、定期的に入れ替えておくのが理想です。
✅ 排泄・衛生対策ができるか
避難所ではペットに対する視線も厳しくなりがちです。
特に排泄関連のトラブル(におい・漏れ・周囲を汚すなど)は、飼い主もペットも肩身の狭い思いをする原因になります。
ペット用のマナーパッドやトイレシーツは、においや雑菌の発生を抑える抗菌・消臭タイプを選ぶと安心です。
また、避難所や車内などでトイレ場所の確保が難しい場合に備えて、ペットが落ち着いて排泄できるスペース作りも意識しましょう。
加えて、ブラシやウェットタオルなどの清潔を保つグッズがあると、周囲への配慮と感染症予防の両面で安心感が高まります。

「においのケア」はペットとの共生避難における最大の配慮ポイント。量だけでなく、質(消臭・抗菌)にもこだわって備えてください。
ペット用防災グッズのおすすめ活用まとめ|大切な家族の命を守る備えを

災害は「人だけが助かればいい」というものではありません。
大切な家族の一員であるペットの命を守るには、事前の準備と想像力が不可欠です。
今回ご紹介したペット用防災グッズおすすめ5選は、どれも実用性・携帯性・安全性を兼ね備えた選りすぐりの品。
「いざという時」に焦らず動けるよう、今日から少しずつ準備を始めてみてください。
備えるのは、あなたとペットの未来のためです。