【防災士監修】災害時に備える!モバイルバッテリーおすすめ5選と選び方ガイド
こんにちは、防災士の石川です。
地震・台風・豪雨・停電……日本では自然災害が日常的に起こりうる国です。そんな中、災害時に「通信手段を確保できるかどうか」が、家族や命を守るカギとなります。スマホが使えなくなると、安否確認や情報収集ができず、極めて危険です。その“スマホの命綱”となるのが、モバイルバッテリーです。
今回は、防災士の視点から「災害時に役立つモバイルバッテリー」の選び方と、安心して備えられるおすすめ5選をご紹介します。

1. ポケットタイプのモバイルバッテリーが災害時にもおすすめな理由
コンビニや駅で気軽に買えるタイプも多いポケットサイズのバッテリー。ですが、その小ささこそが大きな武器となります。
✅ いつも持ち歩ける=災害時にすぐ使える
大容量タイプは防災リュックに入れて備えるのに適していますが、ポケットタイプなら日常的に持ち歩ける=災害時にすぐ使えるという点で非常に優秀です。
✅ 軽くてかさばらず、どこでも充電可能
平均100g〜200g前後と軽量で、スマホと一緒にズボンのポケットや小さなポーチにも収まります。災害時、避難所でも手元にすぐに充電源があるという安心感は何にも代えがたいものです。
✅ 予備の1台として家族分も用意しやすい
比較的リーズナブルなモデルが多く、家族一人ひとりに1台ずつ配備しておくことも現実的。特に通勤・通学・外出が多い方には強くおすすめします。

2. 防災士が教える!モバイルバッテリー選びの3つのポイント
災害時に使えるモバイルバッテリーを選ぶ際には、見た目や価格だけでなく、”いざというときに本当に使えるか”という視点が非常に大切です。防災士の立場から言えば、どれだけコンパクトでも、どれだけ容量があっても「いざというときに使えなかった」という声が一番怖いのです。そこで、下記の3つの観点から選ぶことを強くおすすめします。
① 容量(mAh)で選ぶ:最低でも10,000mAh以上が目安
スマホ1台を約2回充電できる10,000mAh以上を基準にしましょう。多くの人が誤解しがちなのが、”何回充電できるか”という部分。たとえば5,000mAhのバッテリーは一見十分に見えますが、実際の使用ではバッテリー自体のロスやスマホの電力消費量により、満足に1回充電できないこともあります。
過去の事例として、2021年に発生した静岡県熱海市の土砂災害では、土砂で避難所に移動できず、自宅で孤立状態となった家庭が多数ありました。電話やSNSで外部と連絡を取り続けるため、数日間スマホを使い続けなければならなかった家庭では、10,000mAh以上のモバイルバッテリーが役に立ったという声が報告されています。
複数人での利用や、ライト・扇風機・ラジオなどUSB家電の使用も考えると、20,000mAh以上のモデルを用意しておくのが理想的です。大容量モデルでも軽量・スリムなものも増えてきており、防災バッグにも十分収納可能です。
② 多機能性:ライト・ソーラー充電・手回し発電など
停電が長引くと、モバイルバッテリー自体の充電手段がなくなってしまいます。そんなときに役立つのが「ソーラー充電」や「手回し発電」などの自己発電機能付きのモデルです。さらに、LEDライト内蔵や緊急アラーム・FMラジオ機能付きなど、1台で複数役割を担えるモデルは非常に心強い存在です。
例として、2022年の大雪による立ち往生事件(新潟・関越道)では、多くのドライバーが車内で長時間過ごさざるを得ず、寒さや不安の中でモバイルバッテリーに救われたという声が多数あります。ライト機能やラジオ機能があれば、暗闇での作業や情報収集にも対応できます。
とくに「ソーラーパネル付き」は、昼に充電→夜に使用というサイクルが作れるため、長期避難にも有効。普段はアウトドアやキャンプ用として使用し、災害時にはそのまま防災用として活用する、という使い方もできます。
③ケーブル内蔵型 or 非内蔵型?
最近はケーブル内蔵型のモデルも増えてきました。ケーブルを忘れて困る心配もなく、非常用に最適です。一方、複数機種に使いたい方はケーブルを自分で選べるタイプの方が便利です。

3. 防災士が選んだ!おすすめモバイルバッテリー5選
| 商品名 | 画像 | リンク | 特徴 | 充電スピード | 容量 | 商品サイズ |
|---|---|---|---|---|---|---|
| Anker 511 Power Bank | ![]() | 商品を見る | 充電器一体型で荷物を減らせるミニサイズ | PD対応 最大20W | 5000mAh | 78×18×44mm |
| Anker PowerCore Slim | ![]() | 商品を見る | 薄型で持ち運びやすい定番モデル | 最大12W(または20Wモデル) | 10000mAh | 149×14×68mm |
| Anker Power Bank 20000mAh | ![]() | 商品を見る | 非常用にも使える安定の大容量と高速充電 | PD対応 最大20W | 20000mAh | 158×19×75mm |
| Magon 10000mAh | ![]() | 商品を見る | 軽量&スリムで普段使いに最適 | 約10〜12W | 10000mAh | 70×15×140mm |
| エレコム DE-C34-20000BK | ![]() | 商品を見る | 複数ポート搭載で家族でも使いやすい大容量モデル | PD対応 最大18W | 20000mAh | 75×27×135mm |
👑1位 Anker 511 Power Bank(5,000mAh / コンセント一体型)

✅「充電器+モバイルバッテリー」がひとつになっており、コンセントに挿せば本体もスマホも同時に充電できます。
✅折りたたみ式プラグ&超小型サイズで、ポケットにも入る携帯性の高さが魅力です。
✅バッグにこれ1つ入れておけば外出先でも急速充電でき、荷物を最小限にしたい人にぴったりです。

コンセント一体型は“充電し忘れゼロ”につながるため、防災用品として非常に優秀。常に満充電で持ち歩けるので、外出中の災害に強いタイプです。
👑2位 Anker PowerCore Slim(10000mAh)


✅スリムな薄型デザインでバッグの隙間にも入れやすく、毎日持ち歩いても邪魔にならないサイズ感です。
✅Ankerの多重保護システムを搭載しており、過電流・過電圧などのリスクからデバイスをしっかり守ります。
✅USB-C入力に対応し、バッテリー本体の充電もスムーズに行えるため使い勝手が良いです。



普段から持ち歩きやすい薄型デザインは、防災の基本である「日常使いしながら備える(ローリングストック)」に最も適したスタイルです。
👑3位 Anker Power Bank 20000mAh(Anker 325 / 335系)


✅20,000mAhの超大容量でスマホを約4〜5回充電でき、長時間の停電や長旅でも心強いモデルです。
✅Anker独自のPowerIQ技術により、接続した機器に最適なスピードで安全に急速充電できます。
✅USB-CとUSB-Aの2ポートで同時充電ができ、タブレットやゲーム機にも幅広く対応します。



長期停電に備えたい家庭におすすめの「安心の1本」。信頼性が高く、20,000mAhはスマホ数日分の生命線になります。非常用電源として十分な性能。
👑4位 Magon 10000mAh


✅必要十分な10,000mAhで、スマホを1〜2回しっかり充電でき、普段使いから防災バッグにも入れやすい大きさです。
✅軽量・スリム設計なので持ち運びが苦にならず、外出や旅行でも邪魔になりません。
✅2台同時充電に対応しており、スマホとイヤホンなど複数ガジェットをまとめて充電できます。



防災バッグに入れても負担にならない軽量タイプ。一次避難(避難所まで移動する段階)に持ち出す“最低限の電力確保”として非常に使いやすいサイズです。
👑5位 エレコム DE-C34-20000BK


✅スマホを複数回フル充電できる20,000mAhの大容量で、停電時や外出先でも安心して使えます。
✅USB-CとUSB-Aの3ポートで同時に複数デバイスを充電でき、家族や複数端末を持つ方に便利です。
✅バッテリー残量が一目でわかるLEDインジケーター付きで、充電のタイミングを逃しません。



災害時に「家族のスマホをまとめて充電したい人」に最適な安定モデル。容量・ポート数ともにバランスが良く、非常時の防災バッテリーとしても安心です。
防災として選ぶなら「メーカー&保証付き」が絶対条件
リチウムイオン電池は安全保護が命。
信頼できるメーカーは以下の機能を確実に搭載しています。
- 過電流保護
- 過充電防止
- 過放電防止
- 加熱保護
- ショート防止
- PSEマークの取得
また、Ankerやエレコムのような大手メーカーは 独自の品質検査・保証制度 を持っているため、
万が一の不具合にも対応してくれる安心感があります。
防災用品は「使う頻度が少ない=だからこそ安全が最優先」です。
不安のある安価なバッテリーより、信頼できるメーカー品を選んでください。


◎まとめ
今回ご紹介した5製品は、どれも 防災に適した信頼性の高いメーカー製モバイルバッテリー です。
- 自宅の停電対策 → 20,000mAhクラス(エレコム・Anker)
- 普段使いと兼用 → 10,000mAhスリム系(Anker Slim・Magon)
- 外出時の備え → コンセント一体型(Anker 511)
というように、生活スタイルに合わせて選んでみてください。
災害時、スマホが使えるかどうかは 命を守る情報につながる大きな差 になります。
ぜひ、ご家庭に信頼できる1台を備えておきましょう。


4.Q&A
- Q. ポケットタイプのモバイルバッテリーは災害用として十分ですか?
A. はい。軽量で持ち歩けるため、災害発生時すぐに使えるのが最大のメリットです。 - Q. どのポケットタイプのモバイルバッテリーがおすすめですか?
A. 軽さ重視なら「Anker PowerCore Slim」、性能重視なら「Anker 511 Power Bank」がおすすめです。 - Q. ケーブル内蔵タイプと分離タイプ、どちらがいい?
A. ケーブル忘れが心配な方には内蔵型がおすすめ。複数機器に対応したい場合は分離型を。 - Q. 子供にも持たせるべきですか?
A. はい。登下校や塾の帰りなど、万一のために1台持たせておくと安心です。 - Q. モバイルバッテリーの寿命はどれくらい?
A. 通常300回〜500回程度の充電サイクルが目安です。2〜3年での買い替えがおすすめ。 - Q. 飛行機に持ち込めますか?
A. はい。ただし100Wh(約27,000mAh)未満でなければなりません。ポケット型は問題なしです。 - Q. 家族で色分けできる製品はありますか?
A. 「Anker 511 Power Bank」などカラバリがある製品がおすすめです。 - Q. PSEマークがないとダメ?
A. 安全性を考えると、PSEマーク取得済みの製品が望ましいです。















