
【防災士監修】防災用ラジオの選び方とおすすめ5選。停電・通信障害でも“生きた情報”を得る!
こんにちは、防災士の石川です。
台風・地震・津波・火山噴火――
日本は災害の多い国です。災害時に「何が起きているのか」「どこに避難すべきか」といった正確な情報をすばやく得ることは、自分や家族の命を守るうえで欠かせません。
しかし、停電や通信障害が起きると、テレビはもちろん、スマホも使えなくなる可能性があります。
SNSやインターネットも、電波が不安定になれば情報が届かず、混乱や誤情報に翻弄されることも。
そんな非常時に心強い味方となるのが――ラジオです。
🔴🔴【画像】(イメージ:停電時にラジオで情報を得ている家族)
■ なぜ「防災ラジオ」が必要なのか?
実際の災害では、停電が数時間〜数日に及ぶことも珍しくありません。
たとえば、2024年1月に発生した能登半島地震では、一部地域で3日以上の停電・断水・通信障害が続きました。
スマホは圏外、電池も切れ、SNSも使えず…という状況で、頼りになったのが「ラジオ放送」だったという声が多く寄せられています。
🔴🔴【画像】(イメージ:避難所でラジオを囲む人々)
地元のAM/FMラジオ局は、災害時に自治体の避難情報や交通情報を即時に伝える“命綱”の役割を果たします。
インターネットを経由しない“単独通信”なので、スマホ回線がダウンしていても受信可能。
しかも電池式・充電式・手回し発電・ソーラーなど多様な電源に対応している機種があり、非常時でも長く使えるという大きなメリットがあります。
さらに最近では、
- LEDライト
- モバイルバッテリー機能
- 緊急警報(NOAAやJ-ALERT対応)
などの機能を備えた“多機能ラジオ”も登場。災害時の「これ一台で安心」な存在として注目されています。
防災ラジオの選び方|失敗しない3つのポイント
1. 電源方式|停電時に“使える”かが最優先
🔴🔴【画像】(イメージ:手回しやソーラーで充電する様子)
防災ラジオ選びで最も重要なポイントが「どんな状況でも動作するか」です。
災害時、最も困るのが停電と電池切れ。スマホ同様、充電できなければラジオもただの箱になってしまいます。
そのため、防災用としては「複数の電源方式を備えたラジオ」を選ぶのが基本です。
主な電源方式は以下の4つです。
| 電源方式 | 特徴 |
|---|---|
| 乾電池式 | 取り替えが簡単で管理しやすい。入手も比較的容易。 |
| USB充電式 | 普段使いしやすく、ポータブル電源と相性◎ |
| ソーラー発電 | 日中であれば太陽光での自家発電が可能 |
| 手回し発電 | 最後の手段として安心。発電時間に応じて使用可能時間が変化 |
これらが1つではなく、2〜3種類併用できるハイブリッドタイプなら、より安心です。
特に「乾電池+USB充電+手回し」が揃っている製品は、最も安定した供給を期待できます。
また、最近ではモバイルバッテリー機能付きも増えており、スマホへの給電が可能な機種も。
この機能があれば、ラジオ1台で「情報収集」と「通信手段の確保」の両方を担うことができ、被災時のストレスが大きく軽減されます。
防災士としてのアドバイス:
どんなに多機能でも、災害時に動かなければ意味がない。必ず「手動でも発電できるモデル」か、「乾電池を常備できるモデル」を選びましょう。
2. 受信性能は「命を守る精度」|AM/FM+ワイドFM+気象情報対応をチェック
災害時、スマホの通信網がダウンした際に唯一確実に情報を得られる手段が「ラジオ」です。だからこそ、受信性能が低いラジオは意味がないと言っても過言ではありません。
選ぶ際のポイントは以下の通りです:
- AM/FM両対応:基本ですが必須。地域によってはFMしか入らない場所も。
- ワイドFM(FM補完放送)対応:AM局の放送をFMで聞けるため、音質・安定性が向上。
- 気象情報・災害情報の受信感度:アンテナの長さや設計も含めてチェック。
- 自動選局やスキャン機能:緊急時にスムーズに情報を探せる利便性も重要。
また、ラジオは使わないときにしまっておくもの。長期間保管しても受信感度が落ちにくい構造や、シンプルで直感的に操作できるインターフェースであることも意外と重要です。
防災士の視点から言えば、災害時に正確な情報が届くかどうかは「ラジオの受信力=命の精度」。できれば実際に自宅周辺で試してみることをおすすめします。
3. 付加機能は「おまけ」ではなく「サバイバルの鍵」|ライト・サイレン・スマホ充電など
防災ラジオの中には、「ラジオ機能+α」の多機能モデルも増えています。これらの付加機能こそ、避難生活でのストレスやトラブルを軽減してくれるカギとなります。
主な機能としては以下が挙げられます:
- LEDライト機能:夜間や停電時に役立つ。手元灯や懐中電灯の代わりにも。
- SOSサイレン機能:遭難時や緊急時に自分の居場所を知らせる手段に。
- スマホ充電機能(モバイルバッテリー):連絡手段や情報取得に不可欠。
- イヤホン端子付き:避難所などで音を出せない場面にも便利。
とくに重要なのが、スマホ充電機能。災害時は家族との連絡、情報収集、安否確認、避難所の場所検索など、あらゆることをスマホに頼るケースが増えているため、ラジオからスマホへ給電できる機能はもはや必須と言えます。
ただし、「多機能すぎて操作が難しい」ラジオはNG。誰でもすぐに使えるシンプルさと、必要十分な多機能性のバランスが取れた製品が理想です。
防災ラジオおすすめ5選【防災士厳選】
| ランキング | 商品名 | 画像 | 主な特徴 | 電源方式 | 防水性 | スマホ充電 |
|---|---|---|---|---|---|---|
| 👑1位 | ソニー ICF-B99 | 🔴🔴【画像】 | ライト・サイレン・多電源対応 | USB/手回し/乾電池 | IPX4 | ○ |
| 👑2位 | アイリス JTL-29 | 🔴🔴【画像】 | 多機能フル装備 | USB/ソーラー/乾電池/手回し | 防水あり | ○ |
| 👑3位 | Panasonic RF-P55A | 🔴🔴【画像】 | 超軽量・長寿命 | 乾電池 | – | × |
| 4位 | KOBAN KR-003W | 🔴🔴【画像】 | ランタン・SOS機能 | USB/ソーラー/手回し/乾電池 | 生活防水 | ○ |
| 5位 | 山善 YTM-R100 | 🔴🔴【画像】 | 軽量・簡単操作 | USB/ソーラー/手回し | 生活防水 | ○ |
👑1位 ソニー ポータブルラジオ ICF-B99
🔴🔴【画像】(製品本体と手回し充電の様子)
✅ 手回し・USB・乾電池の3電源対応
✅ スマホ充電対応(USB-A出力あり)
✅ LEDライト・サイレン・防滴仕様(IPX4)
防災士のコメント:
実績と信頼のソニー製。必要な機能がシンプルにまとまり、初めての防災ラジオとしても最適。特に手回し充電の軽さと充電効率は非常に優秀で、避難所でも活躍します。
👑2位 アイリスオーヤマ 多機能防災ラジオ JTL-29
🔴🔴【画像】(使用シーン:懐中電灯とラジオ利用中)
✅ 手回し・ソーラー・USB・乾電池の4WAY電源
✅ スマホ充電・LEDライト・SOSサイレン搭載
✅ ワイドFM・AM/FM対応・防水設計
防災士のコメント:
“とにかく全部入り”のコスパモデル。ライトも明るく、USB出力も高性能。乾電池が使えるのもポイント。防災セットの1つに必ず入れておきたい一台です。
👑3位 Panasonic FM/AMラジオ RF-P55A
🔴🔴【画像】(シンプルな本体とイヤホン利用例)
✅ 単3電池2本で長時間使用
✅ アナログ選局で直感的操作
✅ 非常にコンパクト・軽量設計
防災士のコメント:
あえての“シンプルさ”が魅力。高齢者や子どもにも扱いやすく、乾電池さえあれば何年でも保管可能。受信感度も高く、情報収集専用として信頼できます。
4位 KOBAN(コバン)多機能ラジオ KR-003W
🔴🔴【画像】(ラジオ・ライト・サイレン同時使用シーン)
✅ ソーラー・USB・手回し・乾電池式
✅ モバイルバッテリー(2000mAh)内蔵
✅ 懐中電灯+ランタン機能あり
防災士のコメント:
防災グッズの卸で有名なKOBANの多機能モデル。スマホ充電とライトを一緒に使っても安定動作するバランスが魅力。防災バッグの中に常備したい一品です。
5位 山善 手回し充電式防災ラジオ YTM-R100
🔴🔴【画像】(手回し操作中・スタンド使用例)
✅ シンプルな操作性で使いやすい
✅ 手回し・USB・ソーラー電源対応
✅ 小型軽量・イヤホン端子付き
防災士のコメント:
“シンプル+軽量+信頼性”で選ぶならコレ。過剰な機能がないため長期間の保管にも安心。避難所で静かにラジオを聞きたい方にもおすすめ。
よくある質問(Q&A)
Q1. 普段ラジオを使わないのですが、本当に必要ですか?
A. はい、必要です。
災害時にはスマホが使えなくなることも多く、正確な情報源としてラジオは重要です。ワイドFMならテレビの音声も聞けるため、情報の遅れを防げます。
Q2. おすすめの防災ラジオを教えてください。
A. 初心者には「ソニー ICF-B99」、多機能重視なら「アイリス JTL-29」がおすすめです。
どちらもスマホ充電やライトなど、防災機能がバランス良く備わっており、信頼性も高いです。
Q3. ソーラーと手回し、どちらが使いやすいですか?
A. 両方備えているタイプが理想です。
ソーラーは日中の充電に便利ですが、天候に左右されます。手回しは夜間や室内でも対応できるため、併用が安心です。
Q4. 防災ラジオはどこに置いておけばいいですか?
A. すぐに持ち出せる場所に常備してください。
玄関や寝室、車内など、災害発生時にすぐ持ち出せる位置がベストです。家族ごとに1台ずつ備えるのもおすすめです。
Q5. 乾電池式だけでも大丈夫ですか?
A. 乾電池式は安心ですが、できれば手回しやUSB充電と併用できるタイプを選びましょう。
電池が手に入りにくい場合も考慮し、複数の電源方式に対応した製品が安心です。
Q6. 防水機能はどれくらい必要ですか?
A. 少なくともIPX4程度の防滴仕様が望ましいです。
避難所や屋外での使用も想定し、雨や水しぶきに耐えられる防水性があると安心です。
Q7. モバイルバッテリー代わりに使えますか?
A. 一部の機種はスマホ充電に対応していますが、あくまで「緊急用」と考えてください。
通常のモバイルバッテリーよりも出力は弱いことが多いため、別途バッテリーを用意するとより安心です。
Q8. 手回しハンドルってどれくらい回せば充電できますか?
A. 一般的に1分間の手回しで約10~15分程度ラジオが聞けます。
製品ごとに効率は異なりますが、緊急時に短時間でも情報が得られるのは非常に心強いです。
Q9. 高齢者にも使いやすい機種はありますか?
A. Panasonic RF-P55Aのようなアナログダイヤル式が人気です。
ボタン操作が苦手な方でも、直感的に使えるため高齢者や子どもにもおすすめできます。

