
地震や台風などによって停電が発生したとき、スマートフォンの充電ができなくなると、家族への連絡や災害情報の確認にも不便が生じます。
普段からモバイルバッテリーを備えておくことは大切ですが、停電が長引けば、その電池もいずれなくなってしまいます。そんなときに、コンセント以外の充電手段として役立つのがソーラー充電器です。
ソーラー充電器は、太陽光を利用して発電する製品です。特に折りたたみ式のソーラーパネルは、スマートフォンやモバイルバッテリーの充電を目的としたものが販売されています。
ただし、発電出力が大きい商品を選べばよいわけではありません。USB端子の種類、実際に接続できる機器、重量、設置方法などによって使いやすさは異なります。
この記事では、防災用として検討したいソーラー充電器を比較し、選び方や停電時の使い方、注意点を紹介します。
防災用ソーラー充電器おすすめ5選の比較表
今回は、蓄電池を内蔵したソーラーモバイルバッテリーではなく、太陽光を利用してスマートフォンなどに給電できる折りたたみ式ソーラーパネルを対象にしました。
| 商品 | 最大公称出力 | 重量 | USB端子 | 確認価格 |
|---|---|---|---|---|
| Anker Solix PS30 Portable Solar Panel | 30W | 約1,100g | C・A | 7,990円 |
| EcoFlow 28Wソーラーパネル | 28W | 約600g | C・A | 11,900円 |
| BigBlue B401E 28Wソーラーパネル | 28W | 約615g | A×2 | 7,290円 |
| BigBlue B503 30Wソーラーチャージャー | 30W | 約635g | C・A | 9,980円 |
| 多摩電子工業 ソーラー充電器30W TSK91 | 30W | 約1,370g | A | 17,380円 |
※価格は2026年10月時点の参考価格です。販売店や購入時期によって価格・在庫状況が異なる場合があります。最新情報は各商品ページをご確認ください。
防災用ソーラー充電器おすすめランキング
1位|Anker Solix PS30 Portable Solar Panel

商品の特徴
Anker Solix PS30は、最大30Wの発電性能を備えた折りたたみ式ソーラー充電器です。USB-CとUSB-Aの2種類の出力端子を搭載し、スマートフォンやモバイルバッテリーなどの充電に対応しています。
商品の説明
Anker Solix PS30は、充電性能と使いやすさのバランスが魅力のソーラー充電器です。
USB-Cは最大15W、USB-Aは最大12Wに対応しており、スマートフォンとモバイルバッテリーなど、2台の機器を同時に接続できます。日中にスマートフォンを使いながら、夜間に備えてモバイルバッテリーも充電しておきたい場面で便利です。
また、IP65の防塵・防水性能を備えているため、屋外での使用も考えられた設計になっています。四隅には固定用リングがあり、付属のカラビナを使って設置できるのも特徴です。ただし、充電中はUSBポートを雨にさらさないよう注意が必要です。
約1.1kgと今回比較した製品の中ではやや重めですが、折りたたむと約22.4×27.2×4.3cmになり、自宅でもコンパクトに保管できます。
商品のポイント
✓ USB-CとUSB-Aの両方に対応し、2台同時充電が可能
✓ IP65の防塵・防水性能と固定用リングを搭載
✓ 折りたたんで収納でき、家庭での停電対策に使いやすい
2位|EcoFlow 28Wソーラーパネル

商品の特徴
EcoFlow 28Wソーラーパネルは、約600gの軽量設計とUSB-C最大20Wの出力が特徴のソーラー充電器です。持ち運びやすさとスマートフォンへの給電性能を両立しています。
商品の説明
EcoFlow 28Wソーラーパネルの魅力は、約600gという軽さです。今回比較した5商品の中でも特に軽く、折りたたむと約29.1×17.7×1.86cmになるため、収納場所を取りにくい設計です。
USB-Cは最大20W、USB-Aは最大18Wに対応。USB-Cによる充電性能を重視したい方にも使いやすく、スマートフォンとモバイルバッテリーなどを接続できます。
さらに、太陽光を効率よく受けられる角度を確認するためのガイドを搭載。ソーラーパネルを初めて使う方でも、設置する向きを調整しやすい工夫がされています。
IP68の防塵・防水性能も備えていますが、USB端子などの取り扱いには注意が必要です。
商品のポイント
✓ 約600gの軽量設計で持ち運びやすい
✓ USB-C最大20W、USB-A最大18Wに対応
✓ 角度調整ガイド付きで太陽光を受ける向きを確認しやすい
3位|BigBlue B401E 28Wソーラーパネル

商品の特徴
BigBlue B401Eは、最大28Wの発電性能と手頃な価格が魅力の折りたたみ式ソーラー充電器です。USB-Aポートを2口搭載し、2台の機器を接続できます。
商品の説明
BigBlue B401Eは、最大28Wの発電性能を備えながら、比較的手頃な価格で購入できるソーラー充電器です。
USB-Aポートを2口搭載しているため、スマートフォンとモバイルバッテリーなど、2台の機器を同時に接続できます。日中にスマートフォンを充電しながら、夜間に使うモバイルバッテリーにも電気を蓄えておけるのが便利なポイントです。
また、日差しが弱くなって充電が止まっても、日光が戻ると自動的に充電を再開する機能を搭載。天候が変わりやすい屋外でも、何度もケーブルを抜き差しする手間を減らせます。
USB-Cポートはありませんが、USB-A対応の充電ケーブルがあれば、USB-C端子のスマートフォンにも接続できます。
商品のポイント
✓ 最大28Wの発電性能を備えながら手頃な価格
✓ USB-Aポートを2口搭載し、2台同時接続が可能
✓ 日光が戻ると充電を自動再開する機能を搭載
4位|BigBlue B503 30Wソーラーチャージャー

商品の特徴
BigBlue B503は、最大30Wの発電性能と約635gの軽量設計が特徴のソーラー充電器です。USB-CとUSB-Aの両方に対応し、充電を自動的に再開するオートリトライ機能も搭載しています。
商品の説明
BigBlue B503は、発電性能を確保しながら持ち運びやすさにもこだわったソーラー充電器です。
本体重量は約635gと軽量ながら、最大30Wの発電性能を備えています。折りたたむと約30.5×15.3×3.5cmになり、収納時もかさばりにくい設計です。
USB-CとUSB-Aの2ポートを搭載しており、スマートフォンとモバイルバッテリーなどを同時に接続できます。USB-CとUSB-Aはいずれも5V・最大3Aに対応しています。
特に便利なのが、オートリトライ機能です。雲などで日光が遮られて充電が止まっても、日差しが戻ると自動的に充電を再開します。天候が変わりやすい屋外でも、何度もケーブルを抜き差しする手間を減らせます。
また、IP44の防塵・防水性能を備えていますが、接続ボックスは対象外のため、水濡れには注意が必要です。
商品のポイント
✓ 約635gの軽量設計ながら最大30Wの発電性能
✓ USB-CとUSB-Aを搭載し、2台同時接続に対応
✓ オートリトライ機能で日照回復後の充電を自動再開Y
5位|多摩電子工業 ソーラー充電器30W TSK91

商品の特徴
多摩電子工業のTSK91は、最大30Wの発電性能を備え、スマートフォンの充電だけでなく、対応する同社製ポータブル電源への給電にも使えるソーラー充電器です。
商品の説明
多摩電子工業のTSK91は、USB充電に加えてDC出力にも対応しているのが特徴です。
USB-Aポートからスマートフォンなどを充電できるほか、付属のDCケーブルを使えば、指定された同社製ポータブル電源にも電力を供給できます。スマートフォンだけでなく、対応するポータブル電源と組み合わせて使いたい家庭に便利です。
最大発電力は30Wで、USB-Aは最大5V・2.4Aに対応。本体には持ち手と収納ポケットが付いており、充電ケーブルなどをまとめて保管できます。
重量は約1.37kgとやや重めですが、折りたたむと約33×25×3.5cmになり、使わないときはコンパクトに収納できます。
なお、DC出力はすべてのポータブル電源に対応するわけではないため、購入前に対応機種を確認してください。
商品のポイント
✓ 最大30Wの発電性能とUSB-A出力を搭載
✓ 対応する同社製ポータブル電源へのDC給電が可能
✓ 持ち手と収納ポケット付きで保管しやすい
防災用ソーラー充電器の選び方
最大発電出力とUSB出力は分けて確認する
ソーラー充電器を選ぶ際、まず確認したいのが最大発電出力です。
今回比較した製品には28Wや30Wといった数字が表示されています。しかし、この数字だけでスマートフォンへの充電速度が決まるわけではありません。
例えば、Anker Solix PS30の最大公称出力は30Wですが、USB-C単独では最大15Wです。一方、EcoFlow 28Wは最大合計28Wで、USB-C単独では最大20Wに対応しています。
つまり、パネル全体の公称出力はAnkerの方が大きくても、USB-C端子の公称最大出力はEcoFlowの方が高いのです。
ただし、実際の充電速度は日照条件やスマートフォンの対応規格、バッテリー残量などによって変わります。
商品を比較するときは、最大発電出力だけでなく、USB端子ごとの出力を確認しましょう。
USB-C対応かどうかを確認する

スマートフォンの充電端子にはUSB-CやLightningなどがあり、使用するケーブルも異なります。
ソーラー充電器の出力端子がUSB-Aのみの場合、USB-C端子を搭載したスマートフォンを充電するには、USB-AからUSB-Cへ接続できるケーブルが必要です。
また、USB-C端子を搭載しているからといって、必ず急速充電に対応しているとは限りません。
USB PDなどの充電規格と、スマートフォン側の対応状況も確認してください。
重量と収納サイズを確認する
ソーラー充電器を非常持ち出し袋に入れる場合は、重量も重要です。
今回の比較では、EcoFlow 28Wが約600g、BigBlue B503が約635g、Anker PS30が約1.1kgです。
自宅で保管して停電時に使う場合と、避難時に持ち出す場合では、適した製品が変わります。
避難時に持ち出すなら、飲料水や食料、ライトなどの必需品を優先し、ソーラー充電器を追加しても無理なく持てるか確認しましょう。
自動再充電機能も確認する
ソーラー充電器は、雲や建物の影によって発電量が変化します。
一部の製品には、日照条件の変化で充電が停止したあと、条件が回復すると自動的に充電を再開する機能があります。
BigBlue B503に搭載されているオートリトライ機能はその一例です。
屋外に設置して使用する場合は、こうした機能の有無も比較するとよいでしょう。
ただし、充電再開機能があっても、日照が不足している間は十分な電力を得られません。
防水性能の対象範囲を確認する
ソーラー充電器には、IP65やIP68などの防塵・防水性能を備えた製品があります。
ただし、数値が高ければ雨の中でも自由に充電できるという意味ではありません。
例えば、Anker PS30はIP65ですが、給電中のUSBポートを雨にさらさないよう注意書きがあります。
BigBlue B503もIP44ですが、接続ボックスは保護対象から除かれています。
屋外で使用する際は、パネル本体だけでなく、接続部分の取り扱いも確認することが大切です。
ソーラー充電器とソーラーモバイルバッテリーの違い
ソーラー充電器とソーラーモバイルバッテリーは、名前が似ていますが、基本的な役割が異なります。
| 比較項目 | 折りたたみ式ソーラー充電器 | ソーラーモバイルバッテリー |
|---|---|---|
| 主な役割 | 太陽光による発電 | 電気の蓄電と給電 |
| 蓄電機能 | 基本的になし | あり |
| 夜間の充電 | 単体では不可 | 蓄電残量があれば可能 |
| 太陽光での充電 | 比較的大きなパネルを利用 | 小型パネル搭載製品が多い |
| 主な確認項目 | 発電出力・USB出力 | 電池容量・出力・充電時間 |
折りたたみ式ソーラー充電器は、太陽光を受けて発電するための製品です。基本的に電気をためておくことはできません。
一方、ソーラーモバイルバッテリーは蓄電池を内蔵しており、充電済みであれば夜間でもスマートフォンへ給電できます。
ただし、本体に搭載された小型ソーラーパネルだけでバッテリーを満充電するには、長い時間が必要になる場合があります。
停電対策としては、普段から充電しておいたモバイルバッテリーを用意し、ソーラー充電器を補助的な発電手段として組み合わせる方法が考えられます。
停電時にソーラー充電器を使う方法
日当たりのよい安全な場所に設置する

ソーラー充電器を使う際は、まず日光が当たる場所を選びます。
パネルの一部が建物や木の影に入ると、発電量が低下する場合があります。
また、太陽の位置は時間とともに変化するため、必要に応じてパネルの向きを調整しましょう。
ただし、発電量を増やすために屋根の上や転落の危険がある場所へ設置することは避けてください。
災害時は周囲の安全を優先し、無理のない場所で使用しましょう。
スマートフォンは直射日光を避ける

ソーラーパネルは日光に当てて使用しますが、スマートフォンまで直射日光にさらす必要はありません。
スマートフォンは高温になると、充電が制限されたり停止したりする場合があります。
パネルを日当たりのよい場所に置き、スマートフォンやモバイルバッテリーは熱がこもりにくい日陰に置くようにしましょう。
また、充電中は機器の温度や動作状態をときどき確認してください。
日中にモバイルバッテリーへ充電する

夜間にもスマートフォンを使用するためには、日中に発電した電気を蓄えておく方法が便利です。
対応するモバイルバッテリーをソーラー充電器につなぎ、日照が確保できる時間帯に充電します。
ただし、ソーラー充電器とモバイルバッテリーの組み合わせによっては、発電量の変化で充電が停止することがあります。
購入後は晴れた日に試し、正常に充電できるか確認しておくと安心です。
曇りや雨の日に備えて別の充電手段も用意する
ソーラー充電器は、日光が得られなければ十分な発電ができません。
曇りの日でも発電する場合はありますが、晴天時より出力が低下することがあります。
そのため、ソーラー充電器だけを停電対策にするのではなく、充電済みのモバイルバッテリーや、家庭の状況に応じた別の電源も備えておきましょう。
防災用ソーラー充電器を使うときの注意点
スマホの充電時間を過信しない
商品ページには「最短○分で充電」といった表示がある場合があります。
しかし、これはメーカーや販売元が指定した条件での測定結果であり、災害時にも同じ時間で充電できるとは限りません。
実際の充電時間は、日照条件、スマートフォンの機種、電池残量、接続ケーブルなどによって変わります。
そのため、最大出力や最短充電時間は、商品比較の参考値として考えましょう。
雨天時はUSB端子の水濡れに注意する
防水性能を備えたソーラー充電器でも、接続端子まで同じ性能が保証されているとは限りません。
雨や水滴が付着した状態で無理に充電せず、メーカーの使用条件を守ってください。
また、ケーブルや接続端子に破損がないかも確認しましょう。
モバイルバッテリーの安全性も確認する
ソーラー充電器と組み合わせて使用するモバイルバッテリーは、電池の安全性にも注意が必要です。
特にリチウムイオン電池を使用した製品は、高温環境への放置や強い衝撃を避けることが大切です。
購入時にはPSE表示や販売元、保証内容を確認し、膨張や異常な発熱が見られる場合は使用を中止してください。
災害時の情報収集はスマホだけに頼らない
政府広報オンラインでは、災害時の連絡手段としてスマートフォンのメールやSNSなどを活用することに加え、情報の正確性を確認する重要性も紹介しています。
スマートフォンは便利ですが、災害時には通信障害が発生する可能性もあります。
携帯ラジオや家族との連絡方法、避難場所の情報などもあわせて確認しておきましょう。
非常持ち出し袋と自宅の停電対策は分けて考える

ソーラー充電器を防災用品として購入するときは、どこで使用するかを考えることも大切です。
避難時に持ち出す場合は、軽さや収納サイズが重要になります。
一方、自宅で停電生活を送る場合は、設置場所や発電性能、モバイルバッテリーとの組み合わせを重視できます。
また、非常持ち出し袋には、飲料水や食料、ライト、衛生用品など、避難時に必要なものを優先して入れましょう。
自宅での備蓄とは役割を分け、ソーラー充電器を追加することで持ち出し袋が重くなりすぎないよう注意してください。
よくある質問(FAQ)
Q.おすすめの防災用ソーラー充電器はなんですか?
おすすめは、ランキング1位の「Anker Solix PS30 Portable Solar Panel」です。
最大30Wの公称出力を備え、USB-CとUSB-Aの両方に対応しています。メーカー公式情報で仕様や付属品、保証内容を確認しやすく、家庭での停電対策に選びやすい製品です。
軽さを重視する場合は、約600gのEcoFlow 28Wソーラーパネルも候補になります。
Q.ソーラー充電器は曇りの日でも使えますか?
曇りの日でも発電する場合はありますが、日照条件によって発電量が低下します。
十分な電力が得られない場合もあるため、充電済みのモバイルバッテリーを併用することをおすすめします。
Q.ソーラー充電器でスマホを直接充電できますか?
USB出力を搭載した製品であれば、対応するスマートフォンを直接充電できます。
ただし、日照条件が変化すると充電が不安定になる場合があります。使用するケーブルや充電規格も確認しましょう。
Q.防災用ソーラー充電器は何Wがおすすめですか?
スマートフォンの充電を中心に考える場合、20〜30W級の製品は比較候補になります。
ただし、最大発電出力が大きくても、USB端子の出力が小さい製品もあります。最大発電出力とUSB出力を分けて確認することが大切です。
Q.ソーラー充電器は室内でも使えますか?
窓ガラス越しでも発電する場合はありますが、屋外の直射日光と比べて発電量が低下することがあります。
室内照明だけでは十分な充電が難しい場合もあるため、製品の使用条件を確認してください。
Q.ソーラー充電器に寿命はありますか?
ソーラーパネルにも経年劣化があります。また、ケーブルやUSB端子などが傷む可能性もあります。
防災用品として長期間保管する場合は、定期的に外観や接続部分を確認し、実際に充電できるか試しておきましょう。
まとめ|停電対策には使いやすいソーラー充電器を選ぼう
防災用ソーラー充電器は、停電時にコンセント以外の充電手段を確保するための製品です。
今回比較した中では、USB-CとUSB-Aの両方に対応し、製品仕様や保証内容を確認しやすいAnker Solix PS30が有力な候補です。
軽さを優先するならEcoFlow 28W、USB-A中心で費用を抑えたいならBigBlue B401Eなど、使用目的によって適した商品は異なります。
ただし、ソーラー充電器は日照条件によって発電量が変わるため、必ずしも安定して充電できるわけではありません。
普段からモバイルバッテリーを充電しておき、ソーラー充電器を補助的な電源として活用することで、停電時の充電方法を増やせます。
購入後は実際に使い方を確認し、いざというときに無理なく利用できる状態にしておきましょう。