
高齢の両親に防災セットを用意しておきたいと思っても、「一般的な防災リュックでは重すぎない?」「高齢者には何を入れておけばいい?」と迷う方も多いのではないでしょうか。
高齢者向けの防災セットを選ぶときに大切なのは、入っている防災グッズの数だけではありません。
本人が実際に持って避難できる重さであること、常備薬や眼鏡など本人に必要なものを追加できること、そして災害時に自分で扱いやすいことまで確認して選ぶことが大切です。
政府広報オンラインでは、非常持ち出し袋の重量について、子ども・高齢者が持ち出せる量を約6kgと想定しています。ただし、体格や体力、足腰の状態には個人差があるため、6kgまで入れる必要はありません。
高齢者本人が無理なく持てる重量に調整しましょう。
この記事では、メーカーや販売元が「シニア向け」「高齢者向け」として展開している商品を中心に、高齢者の防災に使いやすい5商品を紹介します。
離れて暮らす両親へ防災セットを用意したい方も、ぜひ参考にしてください。
防災の専門家が厳選 高齢者向け軽量防災セットおすすめ5選
第1位 フラバ 高齢者用防災セット 1人用

商品の特徴
防災士が監修し、一般的な防災用品に加えて高齢者向けの用品を組み合わせた1人用防災セットです。
商品の説明
「高齢者がいる家庭向け」として販売されている防災セットです。
一次避難で使用する防災用品をまとめながら、高齢者の生活で必要になる可能性がある尿漏れパッドなどもセットに含まれています。
一般向けの防災セットを購入してから高齢者用品を一つずつ追加する手間を減らせるのが特徴です。
価格も比較的抑えられているため、高齢の両親それぞれに1セットずつ用意したい家庭にも検討しやすいでしょう。
また、販売元では長期保存食の期限が近づいた際の交換サービスも用意しています。利用条件については購入ページで確認してください。
商品のポイント
✓ 防災士監修の高齢者向けセット
✓ 尿漏れパッドなど高齢者向け用品入り
✓ 価格を抑えて準備しやすい
第2位 加賀産業 シニア用防災リュック+オサメットセット

商品の特徴
折りたたみヘルメット「オサメット」をはじめ、保存水や非常食、簡易トイレ、ラジオライトなどの防災用品に加えて、杖などシニア世代に配慮した用品までまとめた防災セットです。
商品の説明
加賀産業のKGRS0005は、シニア世代1人分の避難用品をまとめて準備できる防災セットです。
大きな特徴は、一般的な防災用品だけでなく、折りたたみヘルメット「オサメット」や杖までセットになっていること。
5年保存水500mL×3本、尾西食品の携帯おにぎり3種類、多機能ダイナモラジオライト、緊急簡易トイレ、救急用品、軍手、折りたたみ水タンク、蓄光ホイッスル、マスク、非常用保温シートなどもまとめて準備できます。
防災セットとは別にヘルメットや杖を購入する手間を減らせるため、高齢の両親へ必要なものをまとめて用意したい場合にも便利です。
特に離れて暮らす両親の場合、「何を揃えればいいのか分からない」ということもあります。避難時に必要となる基本用品からシニア向け用品まで一度に準備できるのは、この商品のメリットです。
一方で、セット内容が充実しているため、購入後には実際に本人が持ち運べるか確認しておきましょう。
常備薬や眼鏡、補聴器用品などを追加する場合は、追加後の重量も含めて確認することが大切です。
商品のポイント
✓ 折りたたみヘルメット「オサメット」付き
✓ 保存水・非常食・ラジオライトなど基本的な防災用品が充実
✓ 杖などシニア世代に配慮した用品もまとめて準備できる
こんな人におすすめ
高齢の両親へ防災用品をまとめて用意したい方におすすめです。特に、ヘルメットや杖まで一度に揃えたい方や、自分で防災用品を一つずつ選ぶ手間を減らしたい方に向いています。価格の安さよりも、セット内容の充実度を重視したい方にも選びやすい商品です。
第3位 SAFETY24 防災セット1人用 基本セット

商品の特徴
総重量約3.0kgで、チェストベルトや幅広ショルダーベルトを備えた、持ち出しやすさを重視した1人用防災セットです。
商品の説明
SAFETY24の防災セットは高齢者専用品ではありませんが、できるだけ軽く、背負いやすい防災セットを探している方に候補となる商品です。
セット全体の重量は約3.0kg。リュック単体は約350g、容量は約25Lです。
幅広のショルダーベルトに加えてチェストベルトも付いているため、背負ったときにリュックが動きにくい仕様になっています。
中身は30点で、5年保存水、アルファ米、簡易トイレ、ランタンライト、給水バッグ、アルミシート、ホイッスル、マスク、歯ブラシセットなど、避難時に使う基本的な用品が揃っています。
高齢者専用品ではないため、常備薬、お薬手帳、眼鏡、補聴器用品、尿漏れパッドなど、本人に必要なものは別に追加しましょう。
商品のポイント
✓ セット総重量約3.0kg
✓ チェストベルト・幅広ショルダーベルト付き
✓ 保存水・非常食・簡易トイレなど30点入り
第4位 HIH ハザードバックplus

商品の特徴
約2.2kgの軽量・コンパクトな1人用防災セットで、販売元も女性・子ども・高齢者におすすめしている商品です。
商品の説明
HIHのハザードバックplusは、防災セットの重さをできるだけ抑えたい方に候補となる商品です。
セット重量は約2.2kg。
今回比較した商品の中でも特に軽量で、一次避難に必要となる防災用品を中心にまとめています。
防災セットは中身を増やすほど重くなるため、足腰や体力に不安がある高齢者の場合は、必要最低限のものを持って避難できる軽量タイプを選ぶ方法もあります。
高齢者専用品ではないため、常備薬や眼鏡、補聴器用品、尿漏れパッドなどは本人に合わせて追加する必要があります。
追加する用品が増えると重量も増えるため、完成後には実際に本人に背負ってもらいましょう。
商品のポイント
✓ セット重量約2.2kg
✓ 軽量・コンパクトな一次避難用セット
✓ 販売元も高齢者におすすめと案内
第5位 フラバ 高齢者向け大容量防災セット

商品の特徴
一般的な防災用品に加えて、高齢者が避難生活で使用することを考えた用品まで充実させた大容量タイプの防災セットです。
商品の説明
フラバの高齢者向け大容量防災セットは、最低限の防災用品だけでなく、高齢者向け用品までしっかり準備したい方に候補となる商品です。
高齢者・お年寄り・シニア向けとして販売されており、一般的な防災用品に加えて、拡大鏡など高齢者の使用を考えた用品も含まれています。
大容量タイプのため、本人に必要なものを追加しやすいのも特徴です。
常備薬、お薬手帳、眼鏡、補聴器用品、着替えなどをまとめて管理したい場合にも使いやすいでしょう。
一方、大容量だからといって、空いているスペースへ防災用品を詰め込みすぎないよう注意が必要です。
高齢者の場合は特に、収納できる量よりも本人が実際に持ち出せる量を優先しましょう。
商品のポイント
✓ 高齢者向けとして作られた大容量タイプ
✓ 拡大鏡など高齢者向け用品も収録
✓ 本人に必要な用品を追加しやすい
高齢者の防災リュックは重くしすぎない

防災セットを選ぶとき、「30点入り」「40点入り」など中身の多さに目が向きがちです。
しかし、高齢者の場合は特に重量を確認する必要があります。
水は500mLで約500g、1Lなら約1kgあります。
そこへ非常食、ライト、モバイルバッテリー、常備薬などを追加していくと、防災リュックは想像以上に重くなります。
高齢者といっても身体状況はさまざまです。
普段からよく歩いている人もいれば、腰や膝に不安がある人もいます。
杖を使用している人、小柄な人などもいるでしょう。
数字だけを基準にせず、本人が実際に持って歩ける重さにすることが大切です。
防災セットが届いたら本人に背負ってもらおう

防災セットを購入したら、箱のまま保管しないようにしましょう。
まず中身を確認します。
そのうえで、
・常備薬
・お薬手帳
・眼鏡
・補聴器用品
・緊急連絡先
・本人が食べられる食品
・必要な衛生用品
などを追加します。
すべて入れた状態で、本人にリュックを背負ってもらいましょう。
できれば玄関から外へ出て、少し歩いてみます。
持ち上げられる重さと、背負ったまま避難できる重さは同じとは限りません。
肩に負担がかかっていないか。
歩きにくくなっていないか。
両手を使えるか。
本人がバッグを開けられるか。
必要なものを取り出せるか。
こうした点まで確認します。
重い場合は、持ち出すものと自宅に置いておくものを分けましょう。
非常持ち出し袋と自宅備蓄は分けて考える
防災対策では、飲料水や食料などを自宅にも備蓄しておく必要があります。
ただし、何日分もの水や食料をすべて非常持ち出し袋へ入れる必要はありません。
非常持ち出し袋
避難が必要になったとき、すぐ持ち出すものです。
ライト、携帯トイレ、最低限の水や食料、雨具、常備薬など、避難直後に必要となるものを中心にします。
自宅備蓄
自宅で生活を続けられる場合や、電気・水道などのライフラインが止まった場合に使用するものです。
飲料水、食料、携帯トイレ、トイレットペーパー、カセットコンロなどをまとまった量で準備します。
高齢者の場合は、何日分もの備蓄をリュックに詰め込み、持ち出せないほど重くしてしまわないことが大切です。
避難時に持つものは本人が運べる量にし、自宅には別に十分な備蓄を用意する。
このように分けて考えると準備しやすくなります。
高齢者の防災セットに追加しておきたいもの

市販の高齢者向け防災セットを購入しても、本人専用の用品まですべて入っているわけではありません。
購入後には、普段の生活に合わせて中身を追加しましょう。
常備薬・お薬手帳
毎日薬を服用している人にとって、薬は重要な持ち出し品です。
常備薬だけでなく、お薬手帳や処方内容が確認できるものも準備しておきましょう。
眼鏡・老眼鏡
普段眼鏡を使用している人は、避難時にも必要になります。
避難先では掲示物を確認したり、薬の説明を読んだりすることもあるため、予備の眼鏡があれば防災用品と一緒に準備しておく方法もあります。
補聴器・予備用品
補聴器を使用している人は、必要に応じて予備電池なども準備しておきましょう。
入れ歯・口腔ケア用品
入れ歯を使用している人は、入れ歯用品や口腔ケア用品も準備しておきます。
紙おむつ・尿漏れパッド
必要な人は紙おむつや尿漏れパッドも準備します。
普段使用している商品がある場合は、本人が使い慣れているものを追加しておくとよいでしょう。
やわらかい食品や介護食
噛む力や飲み込む力に不安がある場合は、本人が食べやすいやわらかい食品や介護食なども備えておきましょう。
必要な人は、とろみ剤なども忘れないようにします。
緊急連絡先
家族の電話番号や緊急連絡先は、紙にも書いて入れておきましょう。
本人の氏名、家族の連絡先、かかりつけ医などをまとめたカードを作っておく方法もあります。
高齢者向け防災セットの選び方
1.本人が持てる重さか確認する
高齢者向けの商品でも、本人が持てなければ避難時に使えません。
商品そのものの重量だけでなく、常備薬や眼鏡などを追加した後の重量で考えましょう。
2.高齢者向け用品を確認する
尿漏れパッド、拡大鏡、杖など、高齢者向けの商品には一般的な防災セットには入っていない用品が含まれていることがあります。
本人に必要なものが入っているか確認しましょう。
3.水・食料の有無を確認する
水や非常食が入っている商品なら、購入後の準備を減らせます。
一方、食事制限がある人や一般的な非常食を食べにくい人の場合は、本人に合った食品を別に準備した方が使いやすい場合もあります。
4.追加できるスペースを確認する
高齢者の場合、市販の防災セットに常備薬、お薬手帳、眼鏡、補聴器用品などを追加する可能性があります。
本人専用のものを追加できる余裕があるか確認しましょう。
5.ヘルメットや杖が必要か確認する
すべての防災セットにヘルメットや杖が入っているわけではありません。
必要な場合は別に購入するか、加賀産業KGRS0005のように最初からセットになっている商品を選ぶ方法があります。
離れて暮らす親に防災セットを贈るときのポイント

高齢者向け防災セットは、離れて暮らす両親への防災用品として用意することもできます。
ただし、商品を実家へ送っただけで終わらせないことが大切です。
届いたら一緒に中身を確認し、常備薬や眼鏡など本人専用のものを追加します。
さらに、玄関付近など本人がすぐ持ち出せる場所を決め、実際に背負えるか確認しておきましょう。
防災セットを準備する機会に、自治体のハザードマップを見ながら、
・どこへ避難するのか
・どの道を通るのか
・一人で避難できるのか
・誰に助けを求めるのか
・家族とはどう連絡するのか
まで話しておくと、実際の避難に役立てやすくなります。
高齢者向け防災セットは定期的に中身を確認しよう
防災セットは、一度購入したら何年もそのままでよいものではありません。
定期的に、
・水や非常食の賞味期限
・ライト
・乾電池
・モバイルバッテリー
・常備薬
・衛生用品
などを確認します。
特に高齢者の場合は、身体状況の変化にも合わせる必要があります。
以前は必要なかった杖を使い始めたり、薬が変わったり、食べられるものが変化したりすることもあります。
本人の生活が変化したら、防災セットの中身も一緒に見直しましょう。
FAQ よくある質問
軽量で高齢者にも背負える防災セットのおすすめはどれですか
総重量とコストパフォーマンスのバランスでフラバ 高齢者用防災セット 1人用がおすすめです。1万円未満で最低限必要なものがすべてそろっています。
防災セットは何kgまでなら高齢者でも背負えますか
体重の10%が絶対上限です。体重50kgなら5kg、60kgなら6kg。これを超えると転倒リスクが急増し、長距離歩行が困難になります。市販品の総重量を必ず確認し、超える場合は水や食料を一部抜いて減量してください。
持病薬は防災セットに何日分入れるべきですか
最低3日分、可能なら7日分を準備してください。避難所での医薬品配布は災害規模により遅れます。お薬手帳のコピーとかかりつけ医の連絡先も必須。薬は3か月ごとに期限確認と入れ替えを行います。
市販の防災セットに足すべき高齢者特有のアイテムは何ですか
予備眼鏡、補聴器の予備電池、入れ歯洗浄剤、紙パンツ、滑り止め付き靴下、常用薬、お薬手帳のコピー、家族連絡先メモ。これらは市販セットには含まれません。小さなポーチにまとめてリュック内に追加してください。
保存食が高齢者の口に合わない場合どうすればいいですか
付属の保存食を一度試食し、食べにくい物はおかゆ・やわらかパン・栄養ゼリーに入れ替えます。アルファ米が硬く感じる方には、お湯で長めに戻す指示メモを付けるか、レトルトおかゆへの変更が現実的です。
まとめ
高高齢者向け防災セットを選ぶときは、「何点入っているか」だけで判断しないことが大切です。
市販の防災セットを購入したら、常備薬、お薬手帳、眼鏡、補聴器、入れ歯用品など、本人に必要なものを追加しましょう。そして、一度本人に背負ってもらいます。
重ければ中身を調整し、持ち出す必要のない水や食料などは自宅備蓄へ分けます。
離れて暮らす両親へ贈る場合も、商品を送るところで終わらせず、中身や置き場所、避難先まで一緒に確認しておくと安心です。
必要なときに本人が持ち出し、実際に使えること。
高齢者向け防災セットは、この視点で選ぶことが大切です。